空港のほかに行政官庁やホテルが集中しているが都市とは呼べない

空港のほかに行政官庁やホテルが集中しているが都市とは呼べない

ツバルは、オセアニアにある国家ですが、フィジーの北方約1000 キロメートルの位置 にあり、4つのサンゴ礁に囲まれた島と5つの環礁からなる島国です。

この国の首都はフナフティで、国最大の島であるフナフティ島にあります。

フナフティ島は総面積約2.4平方キロメートルしかなく、約30の小島からなる環礁を形成しています。

地図で見ると、フナフティ島が折れ曲がったところが首都フナフティで、ツバル唯一の空港であるフナフティ国際空港があります。

しかし、実際には舗装された広めの道路が一本あるだけで照明や誘導灯の類はなく、このフナフティとフィジーの首都であるスバとを結ぶ航路を、エア・パシフィックが週2便運行しているだけです。

滑走路は、普段は島内唯一の広場として、島民の憩いの場となっています。

サッカーの練習場としても使用されています。

フナフティ島には、空港のほか、行政官庁やホテルが集中していますが、都市と呼べるものはありません。

フナフティ島のうち、フォンガファレ島が最も人口の集中した場所であり、その島内人口は約4000人と推計されています。

フォンガファレ島のバイアクという集落に政府・行政機関が集中しているため、首都はフォンガファレ、もしくはバイアクであるとされることもあります。

さて、ツバルはインド洋のモルディブについで海抜の低い国で、ツバル全体での最高点は 4.5 メートルに過ぎず、3 メートル以上の土地はほとんどありません。

この海抜の低さは、将来予想される海面の上昇に対して極めて脆弱であるとして国際的にも問題となっています。

すなわち、国土が水没の危機に面しているということです。

実は、ツバルのうち、国の首都であるフナフティ島が特に水没の危険性が高い場所です。

すなわち、フナフティのあるフナフティ島のうち、フォンガファレ島は平均標高がたった1.5メートルしかなく、潮位が高くなる1月以降には浸水などの被害に遭っています。

この水没の危機は、単に地球温暖化による海面の上昇のみが招いたものではないとされています。

第二次大戦中にアメリカ軍が飛行場建設の際に土砂を掘り起こしたため、そのくぼみから水が湧き出していることや、生活排水による汚染などにも原因があると学者は指摘しています。

また、観光客を受け入れるために周辺の海を埋め立てるなどの大規模な工事を行っていることも原因です。

元々サンゴ礁でできた脆弱な土地であるにもかかわらず、島中から土を集めてしまったため、地盤がさらに弱くなっているということです。